怪奇!ドリル男の恐怖

AVG WIN TETRATECH 1999年



〜ストーリー〜

葉月「お姉ちゃん、さっきのところ右だったんじゃない? 道、どんどん細くなってるしさ」
雪乃「そうかしら? 山道って、こういうものじゃないかしら?」
葉月「ペンションに向かってるはずでしょ?!どうしてこんなけもの道みたいなとこ歩いてるのよ〜!」
彩花「彩花もう疲れちゃったよぉ」
葉月「あんたがペンションのパンフレット無くしたから迷ってるんでしょ!おまけに雨まで降ってくるし!」

 私の名前は葉月、女子校の2年生です。私たち三姉妹は、ゴールデンウィークを利用して、ある山奥のペンションに数日間の宿泊予約を入れました。ところが、末の妹の綾花がペンションのパンフレットを無くしてしまったのです。

 大学生の雪乃お姉ちゃんはのんき者、ここがどこだかもわからないのにまったく心配していません。妹の綾花は甘えん坊、私がなんとかしないと・・・強くなりはじめた雨に、私が焦りはじめたとき・・・その館はありました。

 私たちは一時的に雨宿りをさせてもらおうと、館へと小走りで移動しました。
たどり着いた館は古く、不気味な雰囲気です。館の入口は鍵が開いており、大声で呼びかけてもまったく返事がありません。私たちは雨宿りさせてもらうために中に入りました。


 玄関に近い部屋をいくつか確認しましたが、結局、館の中には人気はまったく無く、私たち三人はこのままだと風邪をひいてしまうので、お部屋を汚さないようにして、雨宿りさせてもらうことにしました。

雪乃「みんな、着替えはもってきているわよね?」
葉月「あたしと彩花は学校の制服持ってきてるわよ」
彩花「お姉ちゃんが予約の日付を間違えたから、学校終わってすぐ電車に乗ったんだよね」
雪乃「いいじゃない、平日料金だから予定より安くすんだのよ」
葉月「ねぇ、お姉ちゃん、その服って…」
雪乃「バイト先の制服よ。お洗濯しようと思って、かばんに入れておいたの」

 この時私たちは、これから体験する奇妙な出来事について、何一つ知りませんでした…

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


本来は、姉の「雪乃」、妹の「葉月」も選択できますが、今回は元気そうな「葉月」を選択。(個人的な好みで(略))
ホラーゲームでのお約束(笑)で、姉、妹それぞれで単独行動をとり一人ぼっちの葉月。そして妹の悲鳴!


自分がいる所から、隣接する場所へクリックで移動することができる。探索済みの部屋はカラー表示されるが・・・
ある部屋で、床に妹の制服が投げ捨てられているのを発見。制服はぼろぼろに引き裂かれていた・・・そして、謎の男性と遭遇!


「リンガリンガ、やれ!」男の指示で、謎の怪人(ドリル男)登場! 葉月に襲いかかる!! や〜め〜て〜!!!(泣)
かろうじて振り切ったものの、ドリル男に葉月のスカートが切り裂かれてしまう・・・早く妹を見つけ館から脱出しなければ・・・


ある部屋でナース服を発見。破れている服では恥ずかしいので拝借(笑)・・・直後にドリル男に遭遇してすぐ切り裂かれました(泣)
別の部屋ではメイド服を発見。さらに謎の人物が登場・・・この館に隠されている秘密とはいったい・・・???

〜思い出〜

 このゲームに興味を持った原因は、ある巨大掲示板での書き込みでした。
『クロックタワーのようなゲームシステムで、ウィンドウズ用のゲームが発売されたらしい』
そんな内容で、本作品『怪奇!ドリル男の恐怖』が紹介されていたのです。

 ところが本作品、インターネットで検索してもなかなか情報がありません。とりあえず、成人向けゲームということは置いといて、ネットから得られた断片的な情報では、ゲームシステム的にかなり面白そうな雰囲気を感じました。
 かなり迷いましたが、時間的に少し余裕があった時期ですので、ダメ元で通信販売を利用して購入してみることにしました。

 そして、プレイした感想が、
ホラーゲームなのに怖くない(笑)
 この怖くないという点については、私としては良い意味での不意打ちでした。

 さて、真昼のホラーや、真昼の怪談ほどつまらないものはない、という主張は一般的だと思います。
 本作品は、キャラクターがアニメ系であるので、視覚的な怖さはあまり感じません。というか、まったく感じません。
ちなみに筆者は、リアルなグロ画像で恐怖を感じさせるゲームについてはあまり好きではありません。映画でいえば、雰囲気で恐怖を感じさせるもの、そして最後がハッピーエンドであれば、なお個人的に好みです。
(洋画でいうと『ヴィレッジ』『シックス・センス』のような作品が好みですね)

 当時のホラーゲームというと『バイオハザード』など次世代ゲーム機でのグラフィックで、グロいシーンが多いゲームをプレイすることが多かったので『怖くないホラーゲーム』というのは新鮮にプレイできました。


>ゲーム性では、同じ場面でも各キャラで、同じ方法が通用しないところが面白いです。ドリル男から逃走中に・・・例えばこの箱。
>体が小さい彩花が入れば100%回避できますが、葉月はほぼ見つかります。ちなみに雪乃は箱に入ることすらできません(汗)

 本作品は一般的な方へはお勧めできる内容ではありませんが、もし敢えて勧めるとすえれば、“次世代機の高度なグラフィック機能を利用して、グロ画像を出すことで恐怖の演出を出す、今時のホラーゲームに食傷ぎみのゲーマーの方”という、
ごく狭い範囲の方にお勧めできます。
 お金と時間に余裕があれば、話のタネに挑戦してみるのもよろしいかと思います、



 さて本作品、本編のゲーム部分以外に、面白い特徴があります。

 みなさんは、初回特典というのはご存知でしょうか?
 初回特典とは、発売されたばかりゲームが、インストールやコピー、はたまた速攻クリアされてしまい、中古屋へ発売日直後に下取りされ、新品よりも安い値段で販売されて、さらに同じくコピー等されてさらに中古屋へ下取りされるという循環で新品が売れない→販売本数が減りソフトメーカーの収益が少なくなる。という対策のため、おまけをつけることで、少しでもゲームが中古サイクルに廻らないようにする、ソフトメーカーの苦肉の策であります。

 初回特典としては、キャラクターを前面に押し出しているゲームでは、クオカード、キャラクターグッズ、フィギュア、一風変わっているところでは、湯飲み、おもちゃ、コンドーム(汗)などお遊びの要素が強く、何のために初回特典をつけているのか意味不明なものもある状況です。

 で、ご多分にもれず、本作品にも初回特典があります。さて本作品の初回特典は・・・


メンコです。

 まぁ、成人向けをターゲットとしたゲームですから、メンコもありだと思いますが・・・
というか、メンコって相手がいないと面白くないし・・・
大の大人が、こういうゲームのメンコで遊ぶというのもいかがなものかと。
当然とはいえ筆者のものは未使用です。かといって
プレミアの価値はないと思いますが(爆)

10/01/10

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