レイフォース

STG アーケード 1993年 タイトー



〜ストーリー〜

 人類は絶滅の危機に瀕していた
全世界を結ぶコンピューターネットワークにより、人類の技術は飛躍的な進化を遂げたが、同じく進化したコンピューター郡は
「Con−Human」システム(以後「システム」)を標榜、突然人類の大量虐殺を開始する。
 軍は必死で抵抗を試みたが、すでに軍事力の大半をシステムに依存し、その存在は形骸化していたため、その抵抗活動はほとんど意味をなさなかった。

 また、システムは地球環境をも自らに適合させていった。 
 酸素含有率0.0001%以下、平均気温-10℃。この、人類には過酷な環境のなかで、システムのジェノサイドは容赦なく続いた。
 そして人類は、ついに
地球からの脱出を開始。ある者は大気も存在せぬ、近隣の惑星へ移住し、またある者は、そのまま宇宙の放浪者となった。

 そして半世紀が経過、地球の改造を完了したシステムは近隣宙域へ進出、僅かに残る人類への虐殺を再開したのだ。


「OPERATION RAYFORCE」 〜第二次攻略戦〜

 先に行なわれた第一次攻略戦は宇宙艦隊の80%を失い、我々の敗北に終わった。
 現在システムは依然として、兵器の生産活動を継続しており、その戦力は我々だけでなく、すべての生命体にとって脅威となりつつある。
 繰り返し行なわれる敵艦隊による壊滅作戦により、宇宙域でも人類の移住圏は消滅しつつある。もはや我々に残された道はひとつ。
「システム」=地球の破壊のみである。


第1段階 地球軌道上の敵艦隊へ、残存艦隊すべてを陽動部隊として投入し、敵の指揮系を混乱させる 
第2段階 残存艦隊が時間を稼ぐ間に、敵艦隊の側面から小型機動兵器を地球に突入させる 
第3段階 大気圏突入後、遭遇する敵を撃破しつつ、中心核に存在するシステムを破壊する 

 今回の作戦では地球へ突入させる機動兵器に、2機の実験機「X−LAY」を投入しシステムの破壊を図る。
そしてこの作戦は、人類に残された最後の生存へのチャンスである。


〜ちょこっとゲームリプレイ〜


未プレイの方のために、プレイ内容を簡単にご案内します。自機の正面にある照準(サイト)、これを自機より下の敵に合わせるとロックオンします。
そしてレーザー発射+撃破!多くの敵をまとめて倒せばスコアが倍々になるので、それがハイスコア(残機増加)への近道となります。


でも、できるだけ多く撃破しようと、敵をロックオンしたままにしていると、自動的にロックオンが解除されていまいます(約3秒)
また、ロックオンレーザーはショットよりも強力+弾数制限無しなので、強力な敵は上昇する前に何発も叩きこんで撃破することが重要となります。


さて1ボスですが、攻略の必要もないかと思います(笑) ちなみに、最終形態のレーザーは真正面が安地ですが、あまりこの場所にいると…(笑)
ボス撃破+見事な爆発!! ドット職人の職人芸ですなぁ(笑)


次の2面では小惑星帯〜地球成層圏での戦闘だ。ステージ終盤では敵の大艦隊が! ロックしてできるだけ多くの敵艦を沈めろ!!
その先では敵艦隊の集中砲火を浴びて爆発する味方艦隊が・・・! そして2ボス登場!! 仲間の仇を果たせ!!

〜思い出〜

 突然ですが質問です(笑)
「シューティングゲームを2種類に区分するとしたら、どのように分けますか?」
(制限時間:5秒)

 ふとそう思ったので、身近なゲーマーにアンケート調査(笑)をしてみました。
(↑協力していただいた方ありがとうございます(ペコリ))


 ゲーセンゲーマーに多かったのが「縦画面」と「横画面」、家庭用ゲーマーに多かったのが「縦スクロール」と「横スクロール」で、その他には「残機制」と「ライフ制」「ドット絵キャラ」と「ポリゴンキャラ」「燃えるゲーム」と「萌えるゲーム」など、様々なプレイスタイル(笑)の方々から、色々なご意見を頂戴しました。

 ちなみにその中では、筆者が期待した「ボンバーの有無」という意見は出ませんでした(笑)
またゲームシステムで考えると、シューティングゲームは敵が「ランダムに出現するタイプ」と「決まった位置に配置されているタイプ」にも区別できるかと思います。


 さて、ゲーム中の各場面で敵がどのように出現しても、極力ミスをしないように自機の動きのパターンを作ることを、ゲーム攻略と呼ぶのではないかと思いますが、ゲームシステムに緊急回避が可能であるボンバーがあるかないかで、ゲーム攻略の作成に大きな違いが生じるのではないかと感じます。

 ゲームにボンバーがあれば、隙間が殆どない敵の弾幕や、強力なボスキャラでも(回数は限られますが)アドリブができますから、ある程度攻略を作ってしまえば、途中攻略が甘い部分があってもボンバーのゴリ押しでクリアしてしまう場合も多いと思います。
 ゲームにボンバーがないと、敵の攻撃が激しい後半では“攻略の失敗→自機死亡”という恐怖がつねにあり、攻略の作成に、より緊張感があったように感じました。
 
 激しい敵の攻撃であっけなくミスになる場面で、何回も失敗を繰り返しながら優れた攻略を作り出す。
攻略を作り出すこともゲームを楽しむ要素のひとつなのですが、ある意味、ゲームが上手ということは、あの“ゲームセンターあらし”のように反射神経や直感でゲームをクリアするのではなく、パターン作りが上手なだけなのかもしれません(笑)


 今回ご案内した『レイフォース』も、前半はアドリブでクリアできますが、より高いスコアを目指すためには敵のパターンを覚えたほうが良いし、ボスキャラや最終面は、何回も死んで攻略を作らなければオールクリアはできないと思われます。
(“ゲームセンターあらし”なら可能かも(笑))

 レイフォースには、機種セレクトやボンバーは無いので、色々な自機を使用してゲームを楽しみたい方は物足りなく感じるかもしれません。ですがその反面、自機の能力が決まっていますので、製作者はゲーム中で計算しつくした敵の配置を行っているように攻略中感じました。


 シューティングゲームの敵の配置は、簡単でも難しくてもダメ、料理でいえば絶妙な火の通し具合という、絶妙な敵の配置がされているシューティングゲームを挙げるとすれば、筆者はこのレイフォースを推薦します。

 さて、本作は続編でヒット作となった『レイストーム』『レイクライシス』などがありますが、筆者は前述の理由でレイフォースのほうが好きです。
 クリアできるかできないか、その緊迫感がゲームのキモ
本作は、じっくりとシューティングゲームを攻略したい方にお勧めできる作品だと思います。

05/01/30

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