ぽっぷるメイル

ACG PC88 Falcom 1991年



〜ストーリー〜


 ふぅ…マリオネット強盗団の首領、ナッツ・クラッカーを追い詰めたんだけど、もう少しのところで逃げられ
ちゃった。ああ、ショック。 ついでにもうひとつ、お金も乏しいし、こまったなぁ。


 でも、そう落ち込んでもいられないのよ。今度は金貨200万枚の賞金首、マテリアル・ホルンよ!
これでしばらくはゼイタクができるはずよ。
きっと。

 そうと決まれば、こんなところでウジウジしててもしょうがないわ。さっそく出発しよ〜っと。
金貨200万枚はあたしがもらうと決まっているんだからね
     !!
                                   (ある日のメイルの日記より)

 かっとびエルフ娘のメイルは
賞金稼ぎ。 
元気はあるが、失敗も多い。  
 森の中で金貨50万枚の賞金首
ナッツ・クラッカーを追い詰めるが、 
まんまと逃げられてしんまった。でも、いつまでも
めげていられない。 
 
メイルは気をとりなおして新しい冒険に出た!  
魔法使いの弟子
タットや怪獣のガウとともに、森、洞窟、火山など……。 
 さまざまなステージで
冒険をくりひろげろ! 

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


ゲームスタート! まずは街の近くにある“エルフの森”に向かってみよう!
戦闘は名作ACG『イース』と同じく、体当たりで敵を倒そう! 盾を持った敵へは、後ろからアタックだ!


エルフの森を冒険中、樹の上の方に隠れているエルフ“ブラッキィ”を発見! ブラッキイ「助けてよ〜」
どうもモンスターが怖くて逃げ出せないらしい。仕方ない、エルフの村まで行って助けを呼んであげましょう。


エルフの村にはショップがあるぞ! メイルはエルフだけどからきし魔法は苦手、装備を強化するほうが吉!
森の奥には巨大なゴーレムが! 工夫して倒すと、奥の扉には……賞金首のマテリアル!こらっ、逃げるなっ!


扉の奥の牢屋には、マテリアルの弟子の魔法使い“タット”が閉じ込められている、助けてあげましょう!
二人でマテリアルを追うことになり、そしてエルフの森から古代の洞窟へ! メイル「逃がさないからっ!」

〜思い出〜

>エルフの女の子、メイルを操り様々な敵を倒せ!
>軽快、単純、ファンシーでポップな横スクロールアクションゲーム!!

 さて、今回は懐かしのPC88というPCでリリースされた“ぽっぷるメイル”をご案内させていただきます。
 本作品がリリースされたのは1991年、ゲームセンターではストリートファイターUが、(おそらくゲームセンター最後の)大ヒット。その他に家庭用ゲーム機でも、色々な佳作が発売された年でした。

 その中で、この“ぽっぷるメイル”は、あまりヒットしませんでした、何故でしょう?


 その理由は一言でいうと、「ゲームは家庭用ゲーム機で遊ぶのが普通であったから」ではないでしょうか?

 つまり、家でゲームを遊ぶならパソコンではなく、家庭用ゲーム機で遊ぶ事が普通でありましたし、カセットを差し込むだけで遊べるゲーム機があるのに、ディスクを何回も入れ替える必要が生じてしまうパソコンゲームは、ゲームのテンポが大事なアクションゲームには不向きだったのかもしれません。

 また、可愛い女の子キャラが主人公、というと、純粋な青少年の頃は少し恥ずかしくて、引いてしまう部分もあるかと思います。(その様なことが恥ずかしく無くなってしまったときが、マニアの始まりかも(笑))


 そして当時から今に至るまで、パソコンゲームは成人向けゲームとシェアが重なるため、華やかな(爆)部分に負ける“ぽっぷるメイル”は、パソコンゲームであえて正統派アクションゲームを買う必要もなかった事からあまり売れず、エロに負けてしまったゲームと言えるのかもしれません

 そうはいっても本作品は、筆者のお気に入りのゲームでありますが(爆)

 さて、メーカーのFalcomさんは、パソコンソフトメーカーではありながら、自社のゲームを家庭用ゲーム
機へ移植される事が多かった会社です。
 “ぽっぷるメイル”もスーパーファミコン、メガドライブなどへ移植されています。

 移植を行なったメーカーによっては、良い作品が凡作にもなってしまうケースは多々ありますが、移植された中で最も良い作品を選ぶとすれば、PCエンジン版が原作を生かした、良アレンジ移植になっていると思います。


>PCエンジン版ではキャラのカットイン、音声、ビジュアルの追加がされております。
>ビジュアルスキップ、CDのシークタイムが嫌な方にはお勧めできないかもしれませんが、個人的にはOKでした(笑)

 でも、家庭用ゲーム機に移植された“ぽっぷるメイル”もあまり人気が出なかったようであります。つまり、ゲーム性に問題があったのかなぁ、ということなんでしょうか?(このゲームはお気に入りなんですけど(汗))


 さて、さすがに原作のPC88版はソフト、ハードともに入手が困難ですが、PCエンジン版ならメディアがCD−ROMですので、PCエンジン用のエミュレーターを勉強すれば、お手持ちの一般的なウィンドウズが動作しているパソコンで、PCエンジン版“ぽっぷるメイル”を楽しむことが可能です。

 原作という事にこだわらなければ、自分の周囲でも安価で入手し易いPCエンジン版“ぽっぷるメイル”。
もしお時間があれば、昔を思い出しながら、ゆったりと休日にゲームを楽しむのもオツではないでしょうか?

04/06/01

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