ガリウスの迷宮(魔城伝説U)

ACG MSX コナミ 1987年



〜ストーリー〜

 遠い遠い昔から語り継がれた伝説                .

 悪の大魔王ヒュドノスにさらわれたグリーク王国の姫アフロディテを救出する為、正義の騎士ポポロンはアトス山の奥地にある魔城へと向かっていた。
 しかし、それは大魔司教ガリウスの罠だったのた!

 彼は悪魔を使い自らの欲望を満たす黒魔術の第一人者で、自らも悪魔に魂を売り悪の権化と化していた。
そして、ポポロンが留守のグリーク王国に悪魔とともに攻め入り、世界中を魔界にする為の拠点としてしまった!

真の魔城とは、グリーク城そのものだった!

 その上、彼は数年後、ポポロンとアフロディテの間に生まれるはずの幼子パンパースを天界に行って誘拐し、人質として城内に監禁していた!
アフロディテを無事救出し、グリーク城へ帰ったポポロンは妖気を発する城を見て全てを悟った。
愛する我が子を救い、グリーク城を悪魔の手からとり戻す為、2人の男女は死を覚悟して門をくぐる。

                今、まさに魔城伝説は真のクライマックスを迎えた。

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


タイトル画面ですが、マニュアルを読まなければパスワードの入力方法が分かりません。ある意味、強力なプロテクトかも(笑)
いきなり城の中からスタート、ちゃんとマニュアルを読まないでプレイしても、時間のロスだ! まずはマニュアルを読もう!


アイテム”グレートキー”を発見! ゲットしたキャラクターだけがHPの最大値が上昇する! さて、どちらが取る!?
さらに迷宮をさまようと、武器アイテム”アロー”を発見! これで遠距離攻撃可能だ! そして地下水脈では謎の洞窟が!?


洞窟は神様が経営するショップ!ガメツイ神様ですなぁ…(笑) そして、“ワールド扉”発見!さっきのグレートキーがあれば…
扉の中は、どこかにボスキャラが潜む“ワールド世界”! そのところどころには石碑が…?(マニュアルを読もう!(笑))


ワールドの中で魔方陣を発見! 神様のところで購入した○○○○で○○を調べて…その呪文を…えいっ!
ワールド1ボス出現! 最初だけあって、武器アイテム“アロー”さえあれば楽勝! でも、弓があっても“矢”が無いと…悲惨!!


ボスを倒したら城に帰り、女神デメテルにパスワードを教わろう! ちなみに、“1”と“I”、“0”と“O”、“V”と“U”には要注意!(笑)
さらに城を探索すると、謎のアイテムが…とりあえず取っておけ!


ライフが少なくなったら、妖精を探してHP回復! でも、せっかちな人には妖精は出現しないかも(笑)
そしてワールド2へ! ちなみに、筆者はワールド2の橋のトラップには泣かされました(後述) その奥にはボスが! ファイトだ!!

〜思い出〜

 唐突ですが、“ガリウスの迷宮”の発売当時、筆者の月のお小遣いは1000円でした。(←少なぃ(笑))
当時のゲームソフトは5000円前後でしたから、月のお小遣いだけでゲームソフトを購入するためには、半年もの間、お小遣いをまったく使わずに、地味に貯金を続けなければなりません。
(80年代は、中古ソフト屋も殆ど存在していませんでしたから、新品でゲームを購入するのが一般的でした)

 もちろん、子供とはいえ友達との付き合いもあることでしたから、少しはお金が必要になるのですが、そういう場合は家の仕事を手伝って、その分のお駄賃を交際費(笑)に使っておりました。

 自分のお金でゲームソフトを購入できるのは、多くても年に2回、社会人の今に例えると、夏と冬のボーナスをすべて使ってゲームソフトを購入する(笑)、大きなお買い物でありました。
 購入するソフトはなるべく発売したばかりで、そして少しでも面白そうなものを…
裕福な友達が購入していたゲーム雑誌の紹介記事を、目を皿のようにして、面白そうなゲームを購入しようと、1週間くらい迷う。

 そこまで吟味して購入したゲームですから、例え少しくらい面白くなかろうと、隅から隅までやり尽くす。
時間があった小中学生時代だったからこそ、そんなやりこみプレイができたのだと思います。

 で、そんな思い出深いゲームのうちの1本が、この“ガリウスの迷宮”であります。当時は今でいうクソゲーが溢れていた時代でしたが、筆者にとってこの1本は当たり!でした。
 おそらく、当時MSX版をやりこんだユーザーの方には高い支持を受けているゲームではないでしょうか?

このゲームは、魔宮と化した城の中を冒険し、罠を回避し、数多くのアイテムを集め、ボス敵を倒しながら、最終ボスへ到達することを目的とした内容です。

 要するに敵をなぎ倒しながらゲームを進行する(笑)のですが、時折インパクトがあるボス敵が出現することでゲームが盛り上がります。
 10年を経過した今でも同じようなゲームシステムを採用した作品がヒットしている事からも、そのゲームシステムが優れている事が推測できるかと思います。
(10年たっても進歩していないゲームシステムである、という嫌味ではありません)


悪魔城ドラキュラシリーズの中でヒットした〜月下の夜想曲〜。このゲームシステムは、概ねガリウスの迷宮と類似しています。
アイテム収集や、各所に配置されたボスなど、ゲーム進行はそっくり!良ゲームなので、未プレイのゲーマーにはオススメです!

 さて、筆者はこのゲームに、大きな思い出があります。
というのは、すべて自力でクリアしたゲームではないのです。

 購入して2日目に、2面の罠(橋のトラップ)で3週間ほど詰まってしまいましたが、その後は順調にボスを撃破、ラスボスまで到達したのですが、…アイテムの○○○(マニュアルに書いてあるアレ)が無いために、ラスボス撃破ができませんでした。
 それこそ睡眠時間を削って、ひたすら魔宮を探索したのですが、○○○は見つからず、1週間ほどしてあきらめムードになったころ…

姉「ねぇ、そういえば、ここの壁を突っつくと、ボコボコ音がするんだけど、これなぁ〜に?」
俺「へっ!?」

 姉も結構ゲームが好きで、自分がMSXをプレイしていない間はゲームを喜んでプレイしていたのですが(しかもキーボードで(←だってジョイスティック買う金が無かったし(笑))、なんと、ゲーム最大の謎が、
姉のちんたらプレイで発見されてしまったのです!!!!!(実話)
 というわけで、発売後約1ヶ月、遂にガリウスの迷宮がクリアできました。

 ありがとう、お姉ちゃん(こっそり感謝)

 その後、姉も小学校の先生になり、子供とゲームソフトを貸し借りしたり(自分で解けなくて、実家の筆者まで謎を聞きに帰ってきたり(笑))、その後、同じ学校の先生と結婚もしましたが、その旦那もゲーム好きで、類は類を呼ぶといったところでしょうか。

 そんなゲーム姉弟でクリアした“ガリウスの迷宮”。筆者が新品定価で購入した(笑)MSXゲームで大事な思い出が残る一本であります。


 さて、ファミコンにも移植された本作品ですが、キャラクターの等身が増えてしまったせいか(2等身→3等身)あまり可愛くなく、自機キャラが大きくなってしまったことで、MSX版よりも爽快感が無いような気がします。
ファミコン版とMSX版は別物ですので、興味と根気があるゲームマニアはMSX版もプレイしてはいかがでしょうか?

04/10/25

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