Tokyo ナンパストリート

SLG MSX 1986年 エニックス



〜ストーリー〜

キミは何人ナンパできるかな? 
ソフトにセマるか? 相手の心理を表情と会話から読み取れ!
 

「ヘイ、彼女!ディスコ行かない?」
「イーヤ!」

 一度くらいの拒否でめげてはいけない。“押すに押す”に成功したら、次は会話で彼女の性格を研究するのだ。
デートでは彼女の好きそうな話題を見つけろ。ここで帰られては元も子もないゾ。
 そしてクドきにクドいてなんとか俺の部屋にたどりついた。しかしここでアセってはいけない。
楽しみは我慢我慢の忍耐のアトにあるのだよ。


            キミは今、ナンパを体験する!! 

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


スタートでいきなり隣の家の電話番号を聞かれます。実はパスワード入力ですが、筆者は最初、本当に隣の番号を入力しました(笑)
ナンパに出発! とりあえず、女子大の前で網を張ってみることに…やっぱり男として、女子大生という単語に(略)


オレ「ねぇカノジョ、お茶飲みにいかない?」 彼女「ふんッ!」…取り付くスキも無さそうですが… 
何回か繰り返すうちに、彼女の対応に変化が! 顔がこちらを向いたぞ、一気にたたみ込め! まずは成功!!


マニュアルにはこちらの誘いに「フンッ」など言葉でない返答や、座る席を自分で選ばない子は内向的な性格だそうで?ホントに?
とりあえず自己紹介、彼女はセイコちゃん。おっと、いきなり聞くのは名前だけ。他は後で聞かないと女の子が気を悪くするぞ!


マニュアルを参考に、内向的な性格という見込みで、音楽の話題を選択。ゲーム中の時間で10分弱を消費したが、結構いい感じ…
というわけで音楽が好きな子であることがわかったので、ディスコに誘ってみることに……成功! いざディスコへ!!


ここでも色々な話題の合間に、彼女の個人情報を聞いてみる。セイコちゃんは17歳の学生(高校生?)、なんと一人暮らし!!
そして、どさくさにまぎれて彼女にイタズラを……(ニヤリ)


自分の部屋に誘うと、こちらの情報が割れてしまうし、高校生をホテルに誘うのもなんなので、彼女の部屋に遊びに行くことを提案…
彼女の返事はOK! 女子大生をナンパする予定が、一人暮しの女子高生の部屋に上がりこんでしまいました。さて…(ニヤリ)

〜思い出〜

 個人的な出来事ですが、久しぶりにMSXパソコン用のテープ版のゲームがプレイできる環境になりました。
そこで、今回は思い出の作品、「Tokyo ナンパストリート」をご案内させていただきます。

 本作品は、ファミコンでエニックス製作の「ドラゴンクエスト」が100万本の大ヒットした頃(家庭用ゲーム機「ファミコン」が家庭用ゲームパソコン「MSX」を決定的に打ち負かした時期)にリリースされました。
 今では「ファイナルファンタジー」のスクウェアと合併して大企業になってしまった印象のあるエニックスさんですが、このホームページをごらんの皆さんは十分ご存知のとおり、エニックスさんは当初、パソコンゲームのソフトメーカーでした。

 さて、ゲームを発売して大きな利益を得るには、そのハードに多くのユーザーがいることが必須であります。
たとえば、全体のユーザーのうち1割が購入してくれそうなソフトの場合、開発費が同額だとしたら、MSXで開発するよりはユーザーが多いファミコンで開発したほうが、はるかに利益は増加します。

 というわけで、ファミコンで発売したドラゴンクエストの大ヒットで大きな利益を得てしまったエニックスさんは、それを境にパソコンゲーム業界から徐々に撤退していった印象があります。
 そして、本作品「Tokyo ナンパストリート」は、ファミコンに移植できなかったソフト(&エニックスで一番有名なHソフト)となってしまいました(笑)

 ファミコンのゲームは、子供を対象としていることから正規に発売するソフトについては、任天堂のチェックが入って、あまりHな表現はできないようになっています。
 MSXは子供だけが使うゲーム機ではない(一応パソコンです)から、そういった障害もなく、こういったソフトがリリースされている状況でした。(Hなゲームをパソコンで製作していても、ファミコンでヒットゲームが出たとたん、そういったゲームを出さなくなってしまったソフトメーカーは他にもありましたねぇ(笑))

 このゲームは東京の原宿や新宿で、女の子をナンパしてデートしてHすることを目的とした、ファミコンでは任天堂チェックにひっかかってとても発売出来ない内容になっています。
 パソコンゲームについても、発売当時は18禁の制限もありませんでしたから、小中学生当時にプレイした方は、きっと心にヤケドを負うようなインパクトのあったゲームだと思います。(筆者は大ヤケド(笑))

 その後、筆者は一度もナンパすることはありませんでしたから(女性にナンパされたことはありましたが)もしかしたら人生で最初で最後のナンパすることを体験するのが、このゲームソフトになるのかもしれません。


今回は一人暮しの女子高生の部屋に上がりこんでしまいました。というわけで…でも、コトを彼女がイヤがる場合もあります…あなたなら、どうする?
数十分後、隣には裸で泣きじゃくる彼女(鬼畜→筆者)。 じゃあ、帰ろっかなぁ、というときに、彼女が捨て身の攻撃(笑) 修羅場だ!(爆笑)

 本当のナンパはこんなふうにやるのではないと思いますが、通り過ぎようとする女の子を根性で呼び止めて、喫茶店で話を盛り上げて、ディスコなどに場所を替え女の子の詳しい個人情報を聞き出し、女の子をおだててそのままどこかにチェックインとか、ナンパの雰囲気をゲームとして遊ぶ分には大変面白いと思います。
(もっとも、女性から見る視点では女性を馬鹿にしている内容だと思います(汗))

本心では、そろそろリニューアル版をウィンドウズで発売してほしぃなぁ、なんて思っています。
エニックスさん、
個人という立場でもライセンスは売ってもらえますでしょうか?(爆)
(↑きっとエニックスさんの黒歴史の一部なので、絶対売ってくれないでしょう(笑))


 さて、今回のリプレイはMSXエミュレーターを利用して、ウィンドウズでの再プレイとなりました。発売から20年が経過したようなフロッピーディスク版やテープ版のソフトは、いつ磁気データが消えてしまってもおかしくありませんが、最近はテープ版のソフトをイメージROM化して、ウィンドウズでほぼ実機と同じ感覚でプレイできる環境も整ってきました。
 「エミュレーターって本当はこういう使い方なんだよなぁ」と改めて思う今日この頃。

05/12/30

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本ページの画像引用元(C)エニックス
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テープ版ゲームソフトのROMイメージ化にあたりT様に大変お世話になりました、この場をお借りして御礼申し上げます(ぺこり)

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