王家の谷

PAZ MSX コナミ 1985年


〜ストーリー〜

 エジプト史上最も栄えた新王国時代、国王たちは豪華な埋葬品の盗掘を防ぐため、人里はなれた山あいの中にひそかに墓を造った。
墓はいずれも崖の面に深く掘った横穴式で、王のミイラは主室の一段ひくい場所に置かれた石棺におさめられた。
以後歴代の国王や貴族が64もの墓をつくり、やがて『王家の谷』として国王達の安眠の地となった。
だが、被葬者たちの願いにもかかわらずツタンカーメンを除く全ての墓は盗掘され、大部分は廃墟と化した。

 しかし、ひそかに他に移された何人かの国王のミイラは、3400年もの時の流れの中で、やがては神の国“太陽”への導きを与える秘宝珠を守りつづけていたのである。

 この秘宝珠を求めて、いま1人の男が王家の谷へと向かった。英国マンチェスター生まれの冒険家ビックである。
はたして彼は、古代エジプト文明を結集した石室の謎とミイラ男たちの呪いを解き、封じ込められた秘宝珠を無事手にすることができるだろうか!? 

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


王家の谷、ならむらさんのHPで、エジプトでは王家の谷の英訳が違うとのお話がありましたが・・・なるほど。気がつかなかった
(恥)
気をとりなおして、ゲームスタート! まずは、ミイラをかわしながらそのステージの宝珠を全て集めましょう!


(左画面)左下の宝珠を取るときに穴に落ちてしまいました・・・でも、主人公のビック君は身長の穴ならジャンプで脱出できます!
(右画面)また、ピラミッドの中には武器などのアイテムが落ちています。ナイフを持っている主人公に白ミイラが迫ってきます・・・


アイテムを持っている場合ジャンプはできなくなりますが、そのかわりそのアイテムを使用することができます。ナイフを投げろ!
というわけで、ミイラを退治! 宝珠を全て取ると、出口が出現するので、ミイラが復活しないうちに脱出しよう、次のステージへ!


2面は左右2画面のステージになります。(左・中画面)ミイラは3体、そしてアイテム『つるはし』が初めて登場します。
つるはしは穴を開けることができますが、運んでいる間はジャンプができません。どのつるはしを使用して穴を開けようか・・・?


つるはしを利用して、ようやく中央の宝珠が取れるようになりました。でも、手ぶらで入ってもジャンプで穴から脱出できません・・・
そんな時は、つるはしを持って穴に入り、横の壁に向かってつるはしを使用すると・・・・・・

〜思い出〜

 このソフトが発売された当時は、なかなかゲームの攻略記事をお目にすることがありませんでした。
というのは、筆者が小学生だった時の、月500円のお小遣いではではゲーム雑誌を購入する余裕もなく(筆者の場合、ゲームセンターにも通っていたので、いつも金欠状態でした(貧))ブルジョア家庭の友達が購入するゲーム雑誌を読ませてもらうような状況でありました。

 インターネットどころか、電話機の音響カプラで行なうパソコン通信(笑)すら普及していない当時、攻略本すら発売されないゲーム、特にパズルゲーム(ロードランナー)などで解法がわからなかった場合、その面でゲームが止まってしまい、投げゲーになってしまします。


さて、筆者が友達に教えてもらって印象に残ったのが、前述のリプレイ2面の正しい解法でした。2面の壁に埋まった宝石を取る場合は・・・
一番壁が薄いところに穴を開けたくなるのですが(笑)、宝珠の1つ右の壁を崩すと、脱出路を開けながら宝石が取れるようになります。ふむ!

 でも、この王家の谷でパズルが解けなくて詰まってしまった、というゲーマーは筆者の周囲にはおりませんでした。
というのは、本作は手詰まりでミスになるよりは、敵(ミイラ)に殺される回数のほうが、はるかに多いのです。
(どちらかというと、手詰まりでミスとなる回数が多い『ロードランナー』と対照的だと思います。)
パズルゲームとはいいながらも、アクション要素が強い本作品ですが、今更プレイしてもなかなか面白いです。

 ちなみに、筆者がこのゲームで最も強く印象に残っていることが、自機のミスした効果音です。
恥ずかしい話ですが、今でも怖いです(笑)
2画面ステージで画面の切替→敵のミイラが目の前→回避できずに即死 というイヤな記憶を思い出させます(笑)

 MSXのゲームで、筆者がイヤな効果音を挙げるとすれば、この『王家の谷』自機ミスの時と『エッガーランドミステリー』のメデューサの即死光線の2つをまず思い出します。
ある意味、筆者のトラウマ効果音といったところでしょうか(苦笑)

06/05/30

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