イーアルカンフー ACG MSX コナミ 1985年 |
〜ストーリー〜 |
ところは中国、清朝も末期の時代。 カンフーの達人“李(リー)”は、中国全土で悪行を重ねるチャーハン一族撲滅のため、彼らの城である「メンマの塔」へとしのび込んだ。 だが、リーの行く手には、次々とチャーハン一族の強豪が立ちはばむ。 棒術使いの“王(ワン)”、火炎術師の“桃(タオ)”、くさり使いの“陳(チェン)”、手裏剣使いの女“藍(ラン)”、そして謎の男“呉(ウー)”。 はたして、リーは得意のカンフーでチャーハン一族を倒し、中国に平和を取り戻すことができるだろうか!? カンフーの達人リーの鉄拳が悪の一族チャーハン家の強豪に挑む! |
〜ちょこっとゲームリプレイ〜 |
筆者の場合、ゲーセンで業務用(AC版)→友達の家でファミコン版→MSX版というルートで本作をプレイしました。 MSX版は前方ジャンプの操作方法が特殊であるため、友人ゲーマー達の評判はあまりよくありませんでした・・・(´ω`)ショボーン でも、当時としては数少ない格闘アクションゲーム! ゲーセン版をやりこんでいた筆者は、ある時まで楽しんでプレイしました。 そのある時とは・・・(後述)←(苦笑) |
〜思い出〜 |
1983年に発売され、テレビゲームのブームを家庭に巻き起こした任天堂製『ファミリーコンピューター』、略してファミコン。 もちろん、世の中の家庭用ゲーム機はファミコンだけしかないのではなく、エポック製『カセットビジョン』、セガ製『SCシリーズ』など、多くの家庭用ゲーム機のライバルを打ち負かして、ファミコンの全盛時代となったのでした。 そして、ファミコンの前に敗れ去った中に、ゲームパソコン『MSX』もありました。 (純粋なゲーム機ではないのですが、本体価格帯を考えると、ファミコンの対抗馬として一番善戦した機種だと思います…) 複数のゲーム機を比較するにあたって、今では処理速度などのスペックで比較することは多いのですが、当時はソフトメーカーから各機種に対応した同タイトルのソフトが発売されていましたので、そのソフトの比較でその機種が評価されたのではないかと思います。 そして、その評価で最も重要視されたのが、グラフィック性能で、ファミコンの多彩な色の表現の前に、多くのゲーム機が辛酸を舐めることになりました。 そして、ファミコンよりもグラフィック性能が劣る『MSX』も、その例外ではありませんでした。 コナミ社から発売された格闘アクションゲーム『イーアルカンフー』、この作品はアーケードゲームからファミコンとMSXだけに移植されました。その事はすなわち、遊び手である子供たちの間で、そのままファミコンとMSXとのゲーム機対決へとなっていったのです。 当時、格闘アクションゲームの数は少なく、そして女性のゲームキャラも数えるほどしかいないこともあり、その中でファミコンとMSXに移植された『イーアルカンフー』は4面の敵キャラに『ラン』という女性キャラが登場していました。 くるくると、よく動くファミコン版の『ラン』 紅一点の女性キャラにときめいたゲーマーも多いのでは!?(笑) やられ姿もかわいい♪ 今どきの殺伐としたゲームの世界観ではなく、女性の敵キャラを打ち負かすことに罪悪感すら覚えてしまう、純粋な子供だったころ、この敵キャラ『ラン』に萌えてしまったゲーマーもいらっしゃるかもしれません。 友達の家でファミコン版も遊んでいた筆者でしたが、その時点でファミコンは所有していなかったので、友達とMSX版のイーアルカンフーを遊んでみることになりました。 MSX版はファミコン版と操作方法が少し変更されていたため、苦戦を続けますが、何とか敵に勝ち続けました。 そして3面クリア、筆者もほのかに憧れていた『ラン』が4面ボスとして現れます(わくわく) MSX版の『ラン』・・・ ・ ・ ・ ・ なんだ!このクリーチャーはぁ!!(笑) 【左画面】手裏剣を投げる『ラン』(笑) 【中画面】ハイキックを空振りする『ラン』(笑) 【右画面】ローキックのカウンターが当たる『ラン』(笑) うわははははは、 俺を笑い殺さないでくれ!!(爆笑) やられ姿、かわいくない・・・(怒) 消すぞ貴様ぁ!(殺意) いやもう、移植のデキレベル以前の問題で、ほのかにランに抱いていた憧れなんて、遥かかなたに飛んでいきましたよ。(MSX版は顔がペヤングのように四角いのと、肥満体のペチャパイで、胴長短足なのが原因なのか・・・(苦笑)) そして(コレが原因ではないのですが)周囲ではMSXはすたれていき、ファミコン全盛時代となっていくのでした… MSXとファミコンの比較は、MSXのグラフィックが貧弱なことを指摘されるケースが多いのですが、筆者的には、この『ラン』事件のインパクトが大きすぎて、他の事はあまり覚えていなかったりします。 今思えば、筆者が「MSXのコナミはスゲエ!」と感じたのは、この『イーアルカンフー』からだったのです(笑) |
06/04/08 |
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