(第45本目)シャロム(魔城伝説V)

AVG MSX コナミ 1987年



〜何の続編?〜

 2本欲しいゲームがあるのに、1本分のお金しかない!
この文章を読んでいるような大人のゲーマーには、子供の頃にこんな体験をする方も多いかと思います(笑)


 1987年当時、MSXというゲームパソコンではコナミのゲームが大人気!
私の周囲でも、コナミの2大シリーズ『魔城伝説』『グラディウス』が大人気!!
そして年末、なんと、前述の各ソフトの続編『シャロム』『沙羅曼蛇』が同時期に発売となったのです!!!

2本欲しいゲームがあるのに、1本分のお金しかない!
 そんなとき、みなさんはどうしましたか? 考えられる方法は、
(1)あきらめる
(←ゲーマー落第!(笑))
(2)親におねだり
(←ブルジョア家庭限定(羨))
(3)非合法行為
(←ゲーマー失格!(…))

そして、自分の場合は、
(4)友達と1本ずつ購入して貸し借りする
(貧)

 さて、筆者は(沙羅曼蛇より1000円安いせいもありまして)『シャロム』を購入しました
(貧々)
購入したのですが・・・
1作目『魔城伝説』はシューティングゲーム!(超絶難度!!)
2作目『魔城伝説U ガリウスの迷宮』はアクションゲーム!(名作!)

 そして、3作目『魔城伝説V シャロム』はアドベンチャーゲーム!?

 当時の筆者でも、MSXはファミコンよりもグラフィック性能が劣っているということを知っていまして、
(「グラフィックが重要な要素であるアドベンチャーゲームをMSXで出して大丈夫なんだろうか?」)
(…しかも、あの魔城伝説の続編として)と、かなり心配しておりました。

 でも、ちゃんと発売日に『シャロム』を購入、早速プレイしたのでした。

 コナミのアドベンチャーゲームといえば『スナッチャー』『ポリスノーツ』が有名ですが、仮に「コナミのほかのアドベンチャーゲームは?」と聞かれた場合、大半の方が返答に困るのではないかと思います。

 今回は、そんなコナミのマイナーアドベンチャーゲーム、『シャロム』をご案内させていただきます。

〜ストーリー〜

 “封印を解く者にはゴグの呪いが振りかかろう 
   
                       この箱を開けるべからず” 


アドベンチャーゲームの常識を打ち破るマルチシナリオ! 
物語の展開はあなたの進む道次第だ! 

謎のゲームソフト『シャロム』を始めたあなたは過去の王国グリークへと旅立ち1匹の♀ブタと出会う。 
元の世界へ戻るには、大魔王ゴグを倒し王国の危機を救わなくてはならない!? 

あなたに勇気を! 愛を呼び起こす大冒険! 

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


オープニングで登場するキャラクターの紹介がされます・・・ポポロンって案外ハンサム〜
(前作のパッケージと全然違う〜(笑))
ちなみに本作、コナミSCC音源が登場した後の発売ですが、SCCが搭載されていません
(だから沙羅曼蛇より安いんですね〜(貧))


『すきな人の名前を入れて下さい』・・・やはり、好きな人の名前を入れるか入れないかで、ゲームに対する入れ込みが違います(笑)
ですが、今回は名前『女子大生』でプレイ。昔のセーブデーターは見たくないなぁ・・・(誰の名前が入っているんだろう(苦笑))


『シャロム』は名作『ジーザス』のようなコマンド選択式のAVG、ゲームの中でも主人公は『シャロム』をプレイすることに・・・
そして突然ワープ! いったい何がおこったんだろう!? まずは目を開いてみよう・・・


そこには1匹のメスのぶたさんが! 人間の言葉をしゃべるぶたさんに、ここが元の世界でない事を知らされます。
元の世界に戻るためには、魔王『ゴグ』を倒さなくてはいけないようです・・・(強引!!(笑))


というわけで、グリーク城へ向かう2人(≒1人と1匹) 今のグリーク城は前作『ガリウスの迷宮』と違って平和なものです(笑)
人々の話を聞きながら国王の間にたどりつくと、そこには病床の『パンパース王』が! そこで改めて魔王『ゴグ』の話を聞く事に・・・


加えて、王の娘『チェルシー姫』も行方不明とのこと・・・国王の間の肖像画でチェルシー姫のご尊顔を確認しておきましょう。
また、城の武器庫では武器をもらえることに・・・とにかく貰えるものはなんでももらって、冒険に出発だ、城の外へ!


色々なところで人々と話をすると、村の娘さんが悪魔にさらわれてしまったとのこと・・・じゃあ助けに行きますか!
そして険しい山の中、さらわれた娘さんを発見! 助けようとしたその時突然、悪魔が登場! 決戦だ!!

〜思い出〜

 というわけで、筆者が苦手であるゲームジャンル『アドベンチャーゲーム』であります。
さて、ドラクエ風のロールプレイングゲームのようなアドベンチャーゲームとなっている本作、一言でいうと
「難しい!」(笑)

 何が難しいかというと、フラグの条件が分かりづらいです。
たとえば、1ボスがいる山に入るためには、ある条件を満たしていないと山の入口が開きません。
そのフラグが・・・

↑この通行人(イサウ)に2回話しかけること(笑)
(主人公は可愛い女の子が誘拐されたと聞いて、ボスを倒しに行く複線らしいのですが・・・わかりづらい(苦笑))

その他にも、一回電源を切らないと現れない橋
リセット村
(何十個も穴が開いていて、間違った穴に入るとPCにリセットがかかる。正解の穴はノーヒント(爆)
など数えあげればきりがなく、1回そのシーンを突破しても、再プレイの時には何がフラグだかわからないため、このゲームの攻略は本当に困りました。(泣)

 筆者は本作のプレイ前から、パソコンでアドベンチャーゲームを遊んでいたこともあったのですが、それらのゲームで謎に詰まった場合、ゲームプログラムを解析してクリアするようなインチキをしておりましたが、この『シャロム』はROMカートリッジのゲームで、当時の腕前では解析どころかプログラムを見る事もできませんでした。

 というわけで、友達とゲーム交換をする日までには、とてもクリアすることができませんでした。

 そして悔しい思い出として残っているのが、これを貸した友達の方が先にクリアしてしまったことです(泣)
(しかもその後、結局自分では解けなくて、友達に教えてもらいながらクリアしました(負け犬)

・・・・・・・・・(号泣)


 さて、思い出の魔城伝説三部作、全作品のレビューを書かせていただきました。
筆者にとって、結果としてこのシリーズは自力で1本もクリアできませんでした
でも、各作品のレビューをお読みになった方にはおわかりのとおり、筆者にゲームの楽しい思い出を残してくれた作品であります。

『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』など、世の中にはシリーズ化されている作品は多々ありますが、筆者にとって『魔城伝説』こそが一番の思い出が残るシリーズ作品でであります。
 みなさんにとって、一番思い出の残るゲームのシリーズはなんですか?

06/04/08

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