(第42本目)大航海時代 外伝

SLG WIN KOEI 1998年



〜何の続編?〜

 さて、KOEI(旧社名:光栄)といえば、真っ先に思い出すゲームジャンルは“シミュレーションゲーム”ではないでしょうか?
君主となり、国を動かし戦略的に戦争準備をひたすら行う“信長の野望”“三国志”シリーズ。
そしてもうひとつ、光栄が作ったゲームの中に“リコエイションゲーム”というジャンルがあります。

 リコエイションゲームとは、シミュレーションゲームの要素も多く含んでいるのですが、国の視点ではなく、個人の視点を重視したゲームになっています。
 そのリコエイションゲームで代表的なシリーズが、日本の戦国時代、足軽から大名へと成り上がった豊臣秀吉の下克上を再現した“太閤立志伝”シリーズ。
 そして、自分のお気に入りのゲーム、西欧からインド洋への冒険航海を扱った“大航海時代”であります。

 “大航海時代”は、初代の発売から十数年を経た今でも続編が出ている、息が長いシリーズ物であります。
その中で、大航海時代Uのアレンジとして発売された“大航海時代 外伝”は、あまりご存じない方が多いのではないかと思います。よって今回は、チマチマ攻略する(笑)楽しさを持つ“大航海時代 外伝”をご案内させていただきます。

※最近の光栄(現:コーエー)は、アクションゲーム“三国無双”“戦国無双”などがヒットしていますから、まだあまり年を喰っていないゲーマーは、コーエーといえばアクションゲームを思い出すかもしれません。
 反対に、あんまり年を喰いすぎたゲーマーは、“団地妻の誘惑”“オランダ妻は(略)”を思い出すかもしれません(笑)
 最近はインターネットが普及して過去の記録が簡単に検索できるから、面白半分にメーカーの過去を個人で暴露紹介しちゃうサイトが多く、アダルトソフトを製作していた事が暴露された光栄が、少し可哀想になってきました(苦笑)
(※アイドル歌手が、昔AV女優だったのを暴露されているみたいな雰囲気というか…(哀))

〜ストーリー〜

 今、この世界では空前の航海ブームが巻き起こっている。各国の優れた航海者が未知の世界へと漕ぎ出し、輝かしい成果を収めてきた。
 しかし、こうした華やかな成功の影で、多くの若者が危険な目にあっていることを忘れてはならない。彼らの多くは、海の恐ろしさを知らない。ある者は海賊に狙われ、ある者は異国の地で立往生し、ある者は嵐に呑まれて二度と帰ってはこなかった。


 先日も、2人の若者が相次いで私の元へやってきた。1人は、ジェノヴァ出身の元気なお嬢ちゃん。
もう1人は…多分あれは海賊だろう。意思の強そうな眼差しが印象深い少年だった。

 にわか冒険者が次々と遭難していく現状を苦々しく思っている私は、彼らに手を貸すつもりはなかった。しかし、彼らの真摯な態度に私の心は揺り動かされた。もし、私にできることがあれば力になろう、と。

 さぁ、あとは勇気ある冒険者が私の所へ訪れるのを待つばかりだ。世界中の若き冒険者たちよ、この大海原の謎を自らの手で明らかにするのだ。
                               〜ジュリアーノ教授の覚書より〜

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


今回のリプレイでは“ミランダ”を選択。というか初心者がもう1人の主人公“サルヴァドル”を選ぶと多分、殺されます(怖)
ミランダシナリオは“大航海時代U”主人公の冒険家、ピエトロとのラブロマンス(?)…13歳の小娘にいきなりプロポーズ!?


そして3年後、ミランダは16歳。父の仕事の貿易商を手伝いながら、フィアンセ(と思い込んでいる)ピエトロを待っています。
そんな日常の毎日、ピエトロが母港のジェノヴァに帰ってきたとの話が!早速ピエトロ様を探しに、酒場のマチルダへ聞き込みに!


ピエトロ様は総督と謁見中のため、酒場へ戻るミランダ。そこではマチルダの弟の、ミランダの幼馴染“トニオ”が。どうしたの?
なんとトニオは商船学校を退学になったとのこと、愚痴につきあった後、ピエトロ様へ会いに…ええっ、もう出発しちゃったの!?


ピエトロ様をあきらめきれないミランダは船を買いに…といっても、16歳の娘では船を購入できるほどのお金はありません(泣)
というわけで、貿易商のお父さんにおねだり(笑)娘には甘いお父さん、有能な航海士を見つけてくればOKと約束してしまいます!


そういえば1人、最近商船学校を退学になった、ミランダのいいなりになりそうな航海士に心当たりが…(笑)
強引にお父さんから商船を1隻譲り受けるミランダ(笑)そして、マチルダからは心のこもった餞別が…がんばるよ!


船のオーナーになることで、ジェノヴァの町のみんなの態度が変わります、とはいっても半人前の船長ですが(笑)
最初の所持金は3000ゴールド、ここからどうやって所持金を増やしていこうか…?そうそう、出航前には食料の補給も忘れずに!


そんな時、トニオからアドバイスが。「冒険者は地図工房などと契約して所持金を稼ぐんだよ」
ふーん、じゃあアドバイスのとおり、イタリアのナポリへ向かってみよう! さぁ、大冒険のはじまりだ!!

〜思い出〜

 この作品は、ヨーロッパの視点から見た歴史である“大航海時代”をモチーフとしています。
そのことから、未知のファンタジー大陸を冒険する作品と異なり、ある程度プレイヤーの頭に全体マップ(世界地図)の情報が入っていますから、本作は多くのユーザーにとって、ある程度安心して遊べた(プレイヤーがとっつきやすかった)のではないかと思います。

 ちなみに、自分が思う大航海時代シリーズの楽しさとは、自分で一歩一歩攻略する楽しさだと思います
(筆者は大航海時代4のように、少しずつプレイして、初クリアまでに数年費やす場合もあります(笑))

 まず初めに、これから初めてプレイしようとする方への忠告ですが、ゲームを攻略することは楽しいですか?
もし、そういう単純作業が面倒くさくて、攻略本に頼ってしまうのであれば、このゲームに向いていません。
他のゲームをオススメします(笑)


 さて、仮にゲームをスタートして、港を渡りあるいて交易するようになったとします。
 たとえば、行き当たりばったりの買い物では、たとえ儲けたとしても効率が悪く、単純作業の長時間化は、ゲームを途中で諦めてしまう(=飽きてしまい投げゲーになってしまう)状態になってしまうと思います。
 そういったことで、出来るだけ効率良く金儲けをする場合には、各港の相場を記録していく必要があります。
記録を行なうことで、多少(実際の)時間はロスしてしまいますが、長い目で見れば大きな時間の節約になっています。

 ゲームの攻略といえば、昔(といっても10年位前までは)パソコンなんて一家に一台あるくらいでしたから、ノートに手書きで行なっていました。
 今では、ほとんどのお宅にデスクトップ、ノートパソコン、モパイルなど、ウィンドウズが動作するパソコンが2台以上あるのではないでしょうか?
 自分の場合、本作品のようなゲームはデスクトップでプレイしながら、ノートパソコンに攻略を記録しています。
FDDに保管しておけば、事故で消えることはそうはありませんので、長期間に渡ってゲームを攻略できるわけです。

参考 筆者の“大航海時代外 外伝”攻略、途中経過(マップデータは容量が大きいので省いています)
→(lzhファイルで圧縮、エクセル)※ウイルスチェックは各自でお願いします

 こういった情報を積み重ねていくことで、次の寄港先にはどの商品を持っていけば儲かるか分かります。
攻略本なら次の港へ持っていく商品を調べるだけでも手間を感じ、いらいらとストレスがたまるかもしれませんが、自分で作った攻略ならば、案外ストレスはたまりません、というか、実際に活用することで達成感を感じるような喜びを感じることができると思います。

 また、ゲームをクリアしても、苦労して作った攻略を保存しておけば、数年後にそれを見つけたときに、不思議な感動を覚えると思います。
ゲームの思い出は、デジタルデータ以外には形として残りにくいものであります。
でも、自分で作成した攻略は、ある意味そのゲームへの熱い思い出なんですよねぇ。


 まだ大航海時代をプレイしたことがないあなた、ネットワーク版の大航海時代が近日発売予定でありますが、
大航海時代は、個人的にUと外伝がお勧めできます! そしてプレイステーション版ならば入手もし易く、
リーズナブルな値段ですので、是非、お手軽に冒険に出てみましょう!

もちろん攻略は自分で(笑)、
さあ、パソコン片手に冒険に乗り出そう!(笑)

04/09/10

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