(第28本目)サイバーボッツ ACG AC カプコン 1995年 |
〜何の続編?〜 |
自分は基本的に、格闘ゲームの対戦プレイはあまりしません。 というか、正直なところタダゲーならともかく、実際に知り合いとの(間接的に)お金のやり取りが起きるのは余り好きではありません。(“ケチ”なのかもしれません(苦笑)) というか、知らないゲーマーに乱入されて負けるのはもっと嫌です。 重ねて言うと、昔、観光で訪れた長野駅前の“マカオ”というゲームセンターで、100円2ゲームの対戦筐体で人のクレジットを使って乱入してきて、こちらをハメ殺した恐ろしい小学生は一番嫌いです(笑) どちらかといえば、自分にとって多人数プレイとは、共に戦い、協力して強敵を倒す「共通の目的」を持った ベルトスクロールアクションゲームみたいなものが好きです。 とはいっても、上手になる程、長時間プレイになりがちなゲームジャンルでありますので、最近のインカム至上主義のロケには時流が合わず、リリースが少ないのが難点です。 そんなベルトスクロールアクションゲームの中で、珍しく操作する自機が人間タイプではなく、ロボット(ゲーム中では“VA”)であり、しかも多人数同時プレイが可能なゲームがありました。 そのタイトルは“パワードギア”、VA小隊の一兵士として戦場を駈けるゲームです。 3人同時プレイ可能の横ベルトスクロールアクションゲーム! その後“エイリアンVSプレデター”が復活(笑)するまでよくプレイしました♪ 当時は3万円の大枚を払って購入した基板も、エミュレーターの普及により一万を切る価格で供給されるようになりました………、わ〜ん(泣) “パワードギア”は私の周囲では(難易度も高い理由もあり)あまり良い評判ではありませんでした。 やはり、キャラクターが人間である方が、感情移入し易いのかもしれませんが、やっぱりVAのデザインが (個人差はあると思いますが)ちょっとダサイ(?)のが、感情移入を阻害したのかもしれません。 そんなマニア向けの多人数協力ゲーム“パワードギア”の続編は、VAキャラは殆ど同じはありますが、 ゲームシステムを一新、流行の対戦格闘ゲームとしてリリースされました。 |
〜ストーリー&ちょこっとゲームリプレイ〜 |
初21世紀末、地球。 人類の半数以上は「スペースコロニー」に移住し、そこで数世代を過ごしていた。 やがてその中から統一国家「スペースコロニー連合国」が現れる。 連合国はしだいに力を強め、地球の諸国家に対して威圧的な経済操作を加えるようになる。 連合国と地球の間には、抜き差しならない緊張状態が築かれていた。 そんな中、連合軍は密かに新テクノロジーを用いた「最終兵器」の開発に着手していた。 神をも凌駕する「力」のシンボル、「最終兵器」の狙いはひとつ、地球 大いなる裁きの日は着々と迫っていた。 しかし、ここに2つの不測の事態が起きる。 1つはVA(ヴァリアント アーマー)第1小隊の訓練中に起きた事故。 そしてその一年後に起きた、連合軍施設からの「捕虜」の失踪事件である。 彼女の名は「マリー・ミヤビ」、連合軍VA部隊精鋭の、第1小隊長である。 また、冷静な判断力と、並外れたVAパイロットとしての能力を兼ね揃えた優秀な軍人でもあった。 今回は、軍上層部の特命を受け、失踪した“捕虜”を捕らえる単独任務につくことになったマリー。 スペースコロニーにおいて、“捕虜”が脱走に使用したVAを捕捉、マリーは捕獲すべく投降勧告を送信した。 しかし、“捕虜”が搭乗していたはずのVAからは、謎の男性パイロットからの返信が! マリーは投降勧告を発したが、敵VAに投降の意思が無いため、先制攻撃を開始した。 敵のパイロットは機体の操作に慣れていないらしく、マリーは簡単に敵VAを撃破する事ができた。 爆発するする敵VA、その機体から脱出したパイロットへ、マリーは“捕虜”の行方について尋問を行った。 搭乗していたパイロット「サンタナ」は、どうやら“捕虜”が遺棄したVAを拝借したらしい。 サンタナから、脱出ポットが“地球”へ向け発進したことを聞き出したマリーは、早速地球へ進路を向けた。 マリーは地球との敵対組織である、連合国所属の軍人であるため、慎重に“捕虜”の機体反応を分析した。 そして、機体反応はインド洋から発せられていることを確認したマリーは、隠密裏に地球に潜入したのであった。 宇宙仕様でもあるVAは、そのまま特殊なパーツなしに水中航行が可能でもある。 そして、海中に潜航したマリーが到着した、反応が発せられていたインド洋海底には、謎のVAが存在していた! 謎のVAに通信をするマリー、しかし敵のVAのパイロットは子供らしい! 「……子供がVAに!? なぜ!?」 だが敵のVAはマリーの戸惑いに答えることなく、そのまま水中での戦闘が勃発した。 歴戦のVAパイロットではあっても、コロニー出身のマリーは、水中での戦闘は初めてだった。 しかし、辛くも敵VAを撃破したマリー。パイロットの子供達に敵意の無いことを告げる。 どうやら彼ら「バオ」と「マオ」は、「じーちゃん」という老人に隠れて、老人のVAを使って遊んでいたらしい。 (「何故、老人がVAを所有してるのか…?」)不信に思うマリー。 「じーちゃん、新しいトモダチ連れてきてたよ、髪がミドリいろのコ」 マオの言葉に、本来の任務である“捕虜”の手がかりをつかんだマリー、しかし…… 突然、謎の大型VAが海底に現れる! それは「デビロット姫」一味操る“スーパー8(スーパーエイト)”と呼ばれる特殊VAだった! 「なんじゃ、女とガキではないか。つまらん、ヤれ!」 マリーを問答無用で攻撃する“スーパー8”! マリーも負けじと愛機“ブロディア”で反撃した!! 激戦の末、“スーパー8”を撃破したマリー。そして、捨てゼリフを残して脱出ポットで逃げ出すデビロット… そのままマリーは、バオとマオの案内のもと、“じーちゃん”と呼ばれる謎の老人の元へ向かった。 バオとマオに案内されたのは、賭VAの闘技場だった。 そこでマリーは、かつての第1小隊長であった「ガウェイン」と再会した! 事故以来、一年ぶりにガウェインと再会したマリー。普段は冷静である彼女には珍しく、動揺して通信を送る。 しかし、ガウェインは一方的に通信を切断し、彼女のVAに攻撃を開始する! 「悪いが、“彼女”を君に渡すことはできんよ」 ※続きは気になる方は、自分でプレイして確認してね(笑) |
〜思い出〜 |
対戦格闘ゲームというものは、一般的にはゲームシステムやキャラクターが先に作られるもので、ストーリーは後回しになってしまうものがほとんどだと思っていました。 上記のリプレイにもありますが、このゲームは明らかにストーリーに重点が置かれており、映画的な要素というか、業務用ゲームとしては、珍しい部分に力が注がれています。 実際、対戦格闘ゲームが不得手な自分は対戦は乱入されない限り行いませんでしたが、エンディングを見たいがために、結構CPU戦の攻略を地道にしておりました。 (というのは、キャラクター(ストーリー)を選択した後、機体を選択するのですが、一つの機体だけ操作方法を マスターしてクリアできるようになれば、全6キャラのストーリーをすべてクリアできます) 結局のところ、このゲームはVAよりも、キャラクターの方に感情移入がし易かったのだと思います。 例えば、セガ“バーチャロン”のように、人間のキャラクターが存在しないゲームでも、メカのキャラに(メカフェチ?(笑))人気が出るゲームもあります。 個人的な主観として、“サイバーボッツ”のVAデザインは、やはり一般受けしなかったと考えられます。 いつの間にか、格闘ゲームというよりは、キャラゲー萌えになってしまった感のある雰囲気を感じました。 個人的には対戦アクションゲームとしてではなく、ただのアクションゲームとして好きです。 け、決してキャラクターのデビロット姫が嫌いな訳では……(意味不明) ところで、栄光なき続編ということで、本作をレビューしています。 「最初から栄光は無かったのでは?」 という、ツッコミは勘弁してくださいね(笑) |
02/05/12 |
本ページの画像引用元(C)カプコン
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