(第26本目)ストライダー飛竜

ACG PCエンジン カプコン&NECAV 1994年



〜何の続編?〜

 1989年にゲームセンターでリリースされた“ストライダー飛竜”………、
このタイトルに、深い思い入れのあるゲーマーは大勢いらっしゃると思います。

 当時発売したばかりのCPシステムを利用した綺麗なグラフィック、今までのゲームにはなかった激しいアクションなどもさることながら、ゲームの中での“世界観”を感じさせる内容に、個人的には魅了されました。

 ゲームセンターのプレイでの“ストライダー飛竜”は、点数稼ぎをしなければ20分程でクリアできてしまいます。
その、20分という短い時間のなかで、しかもデモ画面も殆どなく、アクションシーンが中心で進行するストーリーで壮大な世界観を感じたゲーマーは大勢いたと思います。

 圧倒的な軍事力を持つ冥王“グランドマスター”、その難航不落の要塞に、自らの体術と光剣サイファのみを頼りに、冥王を暗殺しようと単独潜入する天空の暗殺者“ストライダー飛竜”、その(臭い台詞ですが)“壮大なロマン”!

 当然、アーケードでスマッシュヒットを放ったゲームですから、様々な家庭用機へ移植・販売されています。

 オリジナルゲームの「メガドライブ」「セガMKV」への移植。
その機種の特性を生かした要素を加え「ファミコン(NES)」「PCエンジン」へのアレンジ移植。
そして、続編の“ストライダーリターンズ”がメガドライブ(GENESIS)で発売。
現時点では、AC・PS発売の“ストライダー飛竜2”が最新のシリーズ続編になっています。

 今回はその中で(比較的入手が容易な)PCエンジン版“ストライダー飛竜”をご案内します。

〜ストーリー〜

 西暦2048年。強大な武力で世界を支配しようとする謎の冥王グランドマスターに、
ただ一人で挑む男がいた。

国連の特別機関ストライダーズ(戦闘・諜報のプロ集団)の最年少にして最強戦士、飛竜である。

 高圧加速されたプラズマを放射する「光剣サイファ」と自らの肉体だけを武器に、
飛竜は今、冥王の誇る、絶対防衛圏へと侵入した……!

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


PCエンジン版では「CD-ROM」の大容量を生かし、デモ画面が強化されたアレンジ移植がされています。
バックの他のストライダーズ達は、NES版”ストライダー飛竜”やコミックをご存知の方は、おおむね分かるかも(笑)


ステージ前のデモ画面で「ストライダーの生命が危篤状態になった場合、機密保持のために体内の小型爆弾が爆発する」
ミスした時の飛竜のエフェクトがこれで納得!(←今までの謎が解けました(笑))  そしてグライダーで要塞に潜入する飛竜! 


警報が鳴り響く中、集まってくる警備兵、ロボット兵を切り倒しながら要塞の奥へ進む飛竜、突然奈落の底へ…罠だ!
「待ちかねたぜストライダー!ここから先は行かせやしねえ!」 いきな喋る強化人間ストロバヤ!(←何故か大爆笑しました♪)


強化人間ストロバヤとの死闘(笑)を終え、さらに奥へ進む飛竜、一部BGMがカットされているのが無念!
ボスにも台詞が…!「我が創造主の力、思い知るがいい!」 (←やっぱり何故か笑ってしまいます)


ボス撃破! オリジナル版と異なり、デモ画面が挿入されます…(このあたり、かなり評価が分かれる部分だと思います)
その時ストライダー本部から緊急入電!「その基地から砂漠地帯へ脱出した車両を発見!追跡せよ!」 追え、飛竜!!


(PCエンジン版のみの追加面)砂漠地帯で敵部隊と遭遇する飛竜! サイファで切り倒しながら進むと、敵部隊の隊長と遭遇!
「ストライダーよ!貴様も砂漠の砂と化すがいい!」 そしてその場で高速回転を始める隊長! 何が、何が起こるんだ〜!?

〜思い出〜

 ストライダー飛竜……、高校生の時、学校をエスケープして遊びに行ったゲームセンターに置いてありました。
 初めて知人のプレイを見たとき、様々なトラップを、間一髪のアクションですり抜けていく飛竜の動きに感動した事を、
今でもはっきりと覚えています。(2面の雪原走破!のシーンが一番印象に残っています)

 オリジナルのリリース当時は、まだ基板を遊べる環境ではなかったので、ゲームセンターに行けない時は、
コンシューマ機に移植された作品しかプレイする事ができませんでした。

※下記ソフト2本は日本未発売ですので、購入のお問い合わせはアキバの輸入ゲーム専門店へお願いします※

NES版“ストライダー飛竜”、ある意味APRGです。『同じストライダーだったケインを抹殺せよ!』という内容ですが、あまりアクションが激しくありません……
というか、飛竜の続編である必要性が無いような…!?(笑)  いきなり「俺にはケインを殺すことはできない…」と命令違反をする飛竜が、らしくないなあ〜(笑)


メガドライブ版の続編“ストライダーリターンズ”、これは、ある意味ヤバいです! というか、難易度が高すぎです!! 1回でクリアできるようになるのが大変でした。
っていうか、東風はデモ画面には出てくるのにゲーム中には出てこないし、お姫様を助けに行く飛竜というのも、らしくないなあ〜(笑) 妙なアレンジはご勘弁〜♪♪

 ……名作であるオリジナルを、更に上回る続編を作り出すのは、大変困難である事は承知しています。
でも、単に前作の悪い点を直しただけのようなバージョンアップ版や、安易にタイトルだけを拝借したような続編物は勘弁してほしいものです(笑)

個人的には、どうせ移植するのならば単にオリジナルそのままの移植ではなく、PCエンジン版などのように、“オリジナル+α”の(MSXコナミソフトのような)アレンジ移植物が大好きですね♪


 ところで、現時点で自分はゲームセンターに殆ど遊びに行かなくなって長い年月が経とうとしています。
(2001年は秋葉原のロケで1回遊んだだけ)
何故ゲームセンターに行かなくなってしまったのでしょうか。自分なりには…

 個人的には、ゲームセンターのゲームを3つに分けて分類しています。
(1)みんなでワイワイ楽しむ多人数もの
(←「エイリアンVSプレデター」「アンダーカバーコップス」etc…)
(2)ある程度やりこまなければクリアできないもの
(←「スターブレード」「タイムクライシス」「レイフォース」etc…)
(3)麻雀、競馬、プライズ物のような一発もの
(←「麻雀学園」「UFOキャッチャー」etc…)
どちらかというと、自分が好きなゲームは(2)タイプのゲームです。

 ですが、そのような『やりこみ』が必要なゲームを1コインクリアをするためには、ある程度の期間、継続してゲームセンターに通う必要があるのに、まとまった時間の都合がつかず、よってゲームセンターに通わなくなってしまったのだと思います。
 おそらく、自分の生活サイクルと合わなくなってしまったのでしょう………………皆さんはどうでしょうか??

また、“ストライダー飛竜”のように、燃えるゲームに出会えれば良いのですが……

01/12/10  06/05/12補記

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