(第14本目)超魔界村

ACG スーパーファミリーコンピューター カプコン 1991年



〜何の続編?〜

(当時としては)おどろおどろしいグラフィックとメリハリのあるアクション性で、ゲームセンターで良い評価を受けた「魔界村」。グラフィックだけではなく、荘厳な感じのあるBGM(特にスタート時のマップ画面BGMが強印象)も素晴らしかったです。


当時、ゲーマーに深い衝撃を与えた魔界村、ゲームメーカーである“カプコン”の名が広まった秀作だと思います
今プレイすると、2周クリアできなくなってしまいました……時間があれば再びやりこみたいゲームの一本です♪

 そして1988年、ゲームセンターで続編である「大魔界村」がリリース。難度が前作よりも上がりましたが、困ったのが一部の武器ではクリアがかなり困難になってしまうことです(←間違えて武器を取るとヒドイことに)
 でも、BGMも素晴らしく、筆者個人としては、面白い部類にはいるアクションゲームでした。

 そして、1991年、魔界村の集大成といえる「超魔界村」がスーパーファミコンで発売!
筆者は当時ゲームセンターで「ストリートファイターU」に燃えていたので、リアルタイムの評判は分かりませんでしたが、皆さんの周りではどういう評判だったのでしょうか?

〜ストーリー〜

 騎士アーサーは、渾身の力を込めて打ち放ったサイコキャノンで、魔王ルシファーを消滅させた。(←大魔界村ラスト)

 魔王ルシファーを滅ぼしたことにより、人々の魂は解放され、そしてプリンセスにも命の光が戻った。
「来てくれたのですね。」プリンセスは言葉をつまらせながら言った。
 アーサーは生きて再び会えることは出来ないと思っていたプリンセスを、ただ抱きしめるだけであった。

 一見、平和が戻った王国ではあったが、アーサーの頭の中にはルシファーの断末魔の叫びが谺(こだま)していた。
「私は死ぬのではない、地に下るだけだ。そして三度甦りこの地に君臨してやる…」
 そしてアーサーは決意した。ルシファーが復活する前に、ルシファーを完全に消滅させることができる
『最強の武器』を探索することを。

 アーサーはルシファー復活の事は告げずに旅立っていった。
なぜなら、サイコキャノンで消滅したルシファーが復活するには、数百年もの時間を要するはずだったからだ。
 ただ、いずれ復活するならば、『最強の武器』を探し、その日の為に伝承していかなければならないと思ったからだ。
そして、プリンセスはいつか帰ってくるはずのアーサーの為に、そして人々の為にも城・町の復興を進めた。

…………そして4年の月日が流れようとしていた。

〜ちょこっとゲームリプレイ〜 


『魔界村』から『大魔界村』、そして『超魔界村』へ! 難易度もバージョンアップ!!
今回も誘拐されるプリンセス、ある意味『不幸の女』って、また助けに行くの、アーサー!?(苦笑)


本作は家庭用機のみ発売のため、プレイ時間を気にしなくて済むようになりました。……でも長時間すぎなような気が(苦笑)
今回も鎧姿で走る“アーサー”……、カッコいいかも(笑)


ボス登場!でも、何故か中ボスの“レッドアリーマ”の方が強かったりする……(笑)
本作も”NICE CATCH!!”は健在! やり方は『魔界村』ファンなら当然知っているハズだよね!?(ニヤリ)


2面は幽霊船のステージ、個人的には、この面のBGMが大のお気に入り! 魔界村シリーズは2面の曲が良いっすよねぇ!?
そして新たなトラップが続く……

〜思い出〜

 私の友人達のなかで評価が「良い」「悪い」極端なゲームが、この「超魔界村」です。
なぜ評判にバラつきがあるのか、(ヒマではありませんが)友人達にアンケート調査(笑)をしてみました。

○「超魔界村」私はココが嫌い……(アンケート結果)
「ステージの再スタート位置が、最初と中盤だけなのがつらい」
←(ミスすると最初または中盤まで戻される)
「コンテニュー回数の制限が嫌い」
←(ドル袋を一定数集めないと、クレジットが増えない)
「なんで大魔界村の続編なのに、上下撃ちが無いの〜」
←(要するに、アーサーが初代「魔界村」の性能に戻っている)
「なんか「魔界村」って、どんどん難しくなる一方だから」
←(4作目の「謎魔界村」よりマシだと思うんですけど(笑))
「毎度毎度、レッドアリーマがすごいムカつく」
←(これってある意味ホメ言葉ですね(笑))
「プリンセスなんてどうでもいいじゃん」
←(………まぁ、ね。というか、それを言ったらストーリーがなりたたんぞ〜)
「ステージ長すぎ、っていうか、今回も2週エンドだよぅ」
←(確かに時間が結構かかるんですよね〜)
「魔界村シリーズ最悪の武器「松明」、いいかげんにカットしてほしかった」
←(笑)

 なかなか厳しい意見が集まりました。確かに、自分がプレイした限りでも、『「超魔界村」は業務用に限りなく近い難易度』と感じました。
 というか、別に家庭用は簡単なゲームと思っているわけではなく、1プレイ=100円のゲーム性が感じられるのです。
(うまく表現できないのですが、昔のゲーセンゲーマーの方なら、ゲームセンターのゲームと同じ感覚があると思います)

○「超魔界村」私はココが好き……(アンケート結果)
「攻略のしがいがある」
←(攻略本ゲーマー(?)の方には分からない感覚かもしれませんね)
「『死に覚え』がそこそこあるが、ある程度アドリブでもなんとかなるから」
←(筆者は『死に覚え』ばかりでした…(哀))
「シリーズ中、最高のグラフィックとBGMだから」
←(同感、同感。筆者のお気に入りのBGMは、本作品も2面です(笑))
「ボスが弱い(笑)」
←(死んだら再スタートがステージ中盤なので、ある意味カプコンの優しさかも(笑))

 
『ココが嫌い』に比べると少ないですが(笑)、ちなみに、『ココが好き』と答えた友人は、偶然かもしれませんが、全員「アーケードゲーム(ゲーセン)が主体だったゲーマー」です(!)
 偶然なのでしょうか?そのあたりは、皆さんの考えにおまかせします。

しかし、筆者の感想としては、「何度か死にながら覚える。が、やりこめば必ずクリアできる+自分が巧くなったと実感できるゲーム」という、ゲームセンター特有のゲーム感を持っているゲーム、だと思えます。

 ゲームセンターのゲームは、所詮「金を突っ込んでくれなければダメなゲーム」という考えですから、一回プレイしてくれたゲーマーに、繰り返しプレイ(リピーター)してもらわねばなりません。
 つまり、「巧くなったと錯覚させる」(←覚えゲー=ビートマニア等のゲームも含む)、(言葉が厳しくなりますが)「いい気にさせる」要素が含まれています。

 この超魔界村も、手馴れたアクションゲーマーにとっては、手頃な難易度(難易度がゲーセン仕様)だったのかもしれません。
そして、自分もちょうど良い難易度だと感じました。

 ちなみに、1プレイのたびに100円を空き瓶に入れてましたが、定価分は余裕で遊べました(笑)

 と、ここまで文章を作ったところで驚愕の事実が判明!
次世代機のセガサターンとプレイステーションで「超魔界村」って、発売されていたんですね〜!!
(知らなかった(爆))
本来このコーナーでの紹介に合わないのかな?? と思いつつ、このレビューをアップしちゃいます(笑)

 ちなみに自分は、
シリーズ中「超魔界村」が一番好き!です。

01/07/21

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