(第12本目)メタルスラッグ3 ACG ネオジオ 2000年 SNK |
〜何の続編?〜 |
2001年現在では珍しくなってしまった、非ポリゴン+絶妙なゲームバランス+多彩なアクション+ドット職人芸(笑)、ステージ5や最終面で、あっと驚く意外な展開(演出)もあった、稀有な出来のうえだお薦めのアクションゲーム、「メタルスラッグ2」の続編です。(べた誉めですね、我ながら(笑)) で、突然ですが、このHPをご覧のみなさんは、「アイレム」というメーカーをご存知でしょうか? アクションゲームでは「アンダーカバーコップス」「野球格闘リーグマン」「クロスブレイズ」「スペランカー」、シューティングゲームでは「R−TYPE」「イメージファイト」などが有名な、古参のゲームメーカーです。 現時点では「アイレム」はゲーム機から殆ど手を引いてしまって、ニューゲームは発売されていません。 それでは「アイレム」のゲーム開発者はどうなってしまったのでしょうか? ゲーム製作から引退してしまったのでしょうか? ちなみにこれは「メタルスラッグ2」(SNK:1998年発売)の初期スコアランキング画面です。 そして、これは「アンダーカバーコップス」(アイレム:1992年発売)の初期スコアランキング画面です。 初期のネームを見比べてみると……。そう、同じ人物が製作しているんですね〜 つまり、アイレムの開発者はSNKに移籍されていたんですね! というわけで、「アイレム」も好きであった自分は、「メタルスラッグ3」を楽しみに待っておりました。 |
〜ストーリー〜 |
マルコとターマ、そしてエリ、フィオの超人的な活躍によって、「新たなる秩序の構築」を唱えたモーデン元帥の第二次クーデターは潰えた。 モーデン軍鎮圧に功のあったマルコ少佐とターマ大尉は、作戦終了後、除隊を願い出たが受け付けてはもらえず、逆にベルグリンズ・ファルコン隊(略称PF隊)のリーダーとしての任務を与えられることになった。 世界中に点在するモーデン軍残党の拠点を制圧するためには、まだまだ彼らの能力が必要だったのである。 マルコとターマが、モーデン軍残党との激闘を繰り返している間、世界各地で奇妙な事件が頻発していた。 家畜の誘拐、甲殻・甲虫類の異常な巨大化、各国要人の相次ぐ誘拐…。 これらの事件の背後にモーデン元帥とは違う不気味な影を感じた正規軍情報部は、特務機関スパローズとPF隊の共同作戦を強引に取り決め、実現させた。 |
〜ちょこっとゲームリプレイ〜 |
期待していた“メタルスラッグ3”! 当時でもSNKは経営が危ないと言われていたので、発売されて一安心(笑) キャラ選択画面は今までと一緒…、最初は「もしかして、ただの焼き直しのゲーム…?」 と心配だったのですが… おなじみのパラシュート降下で敵地に侵入するマルコ! BGMが川口弘の探検隊を思い出させます(笑)(<年寄りネタ) いきなり海辺に刺さっているロケットを発見! また、敵は……ヤツらなのかああぁ!!(笑) 今回も“無敵の捕虜”は健在、さすがにお礼のアイテムに“ウ○コ”を出すヤツは…………(ノーコメント) ジャングルの中は異様な巨大昆虫が繁殖している! ますます人外魔境の雰囲気ですなぁ(笑) またもや分岐! 今回のメタルスラッグはステージ分岐が非常に多い!(ステージ1だけでも2つの分岐がある) とりあえず“川”ルートで船に乗って出発! 早速モーデン軍と戦闘! 撃て撃て!! ちなみに川に落ちそうになると、“おっとっと”のキャラパターンは今回も健在!(笑) ハナミズ……(苦笑) 捕虜を助けながら川を進むと、モーデン軍のミサイル車両を発見! やっぱり撃て撃て!! |
〜思い出〜 |
この「メタルスラッグ3」については、前作(2)にあったような、処理落ちも少なくなり、非常に洗練されたアクションゲームであると言えます。(ただ、「メタルスラッグ」が好きだった人には世界観の違いがありすぎますね(笑)) ところが不幸なことが重なり、あまりヒットしませんでした。 ○ゲームセンターでは、ネオジオ基板の激減+業界の不振により、渋い状態 (噂1:ネオジオで出るゲームが少なくなったので、ロケから既にマザーボードが結構削減されていた) (噂2:対戦ゲームに比べると余りにもインカムが少なく、オペレーターが導入を控えたとの話あり) (噂3:MSV筐体の耐用年数(5年〜7年)が経過し、レンタル設置の筐体が、相当数破棄されたとのこと) ○家庭用でも、定価32000円が高すぎてあまり売れず、やっぱり渋い状態 (予想1:当時PS2(約4万円)が発売されてたばっかりなので、余分な出費が出来なかった) (予想2:というか、ネオジオソフト1本32000円買うよりは、PSのソフト6本買ったほうが経済的) (予想3:それ以前の問題として、普通の子供はゲーム1本に32000円も出せません(笑)) (予想4:また、ゲーム小売店でも売れ残ると被害が大きいので、ネオジオを取り扱いしない店も多かった…) それらの悪条件により、設置してあったゲームセンターはまだしも、家庭用ではほとんど振るいませんでした。 そして、「メタルスラッグ3」発売から一年、みなさんご承知のとおり、SNKはネオジオから撤退しました。 (それ以前にSNKはパチスロメーカーのアルゼに身売りしてしまった) これをご覧の「32000円なら出せるよ」というゲーマーの皆さん。 今ならまだ「メタルスラッグ3」は買えます!早くしないとなくなるかも(笑) そして「アイレム」から「SNK」へ移籍した開発者の皆さん!また面白いゲームを作ってください!! (当然ですが)面白ければユーザー(筆者)はついていきます!! 01/06/17 追記:結局、アルゼに美味しいところだけ食べられて、ポイされちゃったような雰囲気のSNK。 倒産はしちゃったけれども、面白いゲームの事は死ぬまで覚えていてあげるから…どうもありがとう。 |
04/09/10 |
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